2014年8月29日金曜日

S&S EVOのクランクケース合わせ修正加工など


今日、大神戸サンのブログを見て気が付きましたが・・・

66FLHの作業報告は既に全部終わってると思ってましたが
途中で下書き保存のまま放置してました・・・。

しかも何故かいっぱい撮りためてたはずの写真が。。。無い

写真ある分だけでも後で更新致します・・・。

大神戸サンのBLOG
http://daikoube.blogspot.jp/2014/08/20141566flhoh.html


こちらNさんとKさんのS&S製EVO用ビックボア新品クランクケース。

もったいないですが組み込まれてるベアリングレースを取り外してケース合わせなどの準備致します。

ここのベアリングレースやピニオン側のレース、スタッドなど組み込まないままでもオーダー可能なのですが・・・

組まない状態で注文する方が6、7万高くなるという意味の分からないS&Sさん。

何故???
いつものことですが・・・

左右のケース合わせ、カタカタなってきちんと合いません・・・。

ボルト穴周辺、かなり盛り上がってます。

まずはこの辺を修正してから左右全体の合わせ面を修正加工致します。
これもいつものことですがS&Sのケースに付属されてるスタッドボルト。

かなりキツく叩きこまないと入らない状態です。

何故かいつも左下のスタッド刺さってない所は穴が大きくてスタッドがガタガタ状態で入ります。

キツ過ぎず緩すぎずスタッドが挿入できるようにスタッドを修正してケース組みます。
シリンダーデッキ面の合わせも・・・イマイチです。
とは言え一度はケース仮組しないとシリンダーデッキ面の修正はできないのでシリンダーとヘッドも仮で組んでクランクケースのスタッド&ボルトナットを締め付けます。

NさんのS&Sヘッドお借りしました・・・




で、こちらはNさんのクランクケース。

同じようにスタッドはキツくて入らないので修正。

左下部は同じくガタガタ。

しかしこちらのケースは左右の合わせ歪が酷過ぎて修正加工がだいぶ時間かかりました。

Kさんのと同じようにヘッドとシリンダー組んでクランクケースを組みつけます。


こちらはピニオンシャフトベアリングのレース入れ替えでオーバーサイズのレースを使用するため外注機械加工に出していたYさん80FLH。

加工から戻ってきたので(だいぶ前ですが。。。)レース圧入して加工の準備致します。

JIMS製のオーバーサイズレース。

何か形が変わりました。。。

この形状のは。。。圧入やりずらいし加工後の洗浄がかなり大変なので苦手です、、、


こちらは次から次へと問題続出だったUさん70FLHのクランクケース。

ピニオンレース圧入部の鉄の鋳込みがガタガタだったため修正。
 80FLHと70FLH、ピニオンレース圧入後に・・・


クランクケース左右合わせ修正加工してケース組んでセンター合わせグリグリ加工の準備。
70FLHのケースは左右合わせの歪が酷過ぎたため外注にてフライスで合わせ面を面研したのですが・・・

当然シリンダースリーブがはまる面が小さくなります。

シリンダーがギリギリはまりません・・・

と言うことでケース組んだ状態でセンター合わせ加工終わらせてからシリンダーデッキ面の面研機械加工と穴広げ加工致します・・・。

 こちら車検でお預かりのKさん80FX.

ロッカーカバーのガスケット交換を依頼されてたのですが・・・

バルブが完全に焼き付いてしまってます。

2、3年前にエンジンオーバーホール致しましたが・・・

そう言えばオーバーホールしたのはピストン&シリンダー含む腰下のみで腰上は他店でオーバーホールされてたので点検洗浄のみでした。
 ブロンズ系のバルブガイドにマンレイのバルブ・・・


最近車検だけ、ちょっとの点検修理だけの予定でお預かりした車両が予定外に大きく修理などが多すぎてかなりマズい感じです。

と言うことでこちらも予定外なKさんヘッドを急いでオーバーホール。

バルブガイド入れ替え(鉄鋳物)バルブ交換、シートカットにすり合わせで完成。

ロッカー周辺も念のためバラして洗浄点検致しましたがこちらはOKでした。
明日には完成で週明け車検行ってきます。