2013年11月30日土曜日

73、75、83ショベルのエンジンオーバーホール続き。

なかなかブログが続けられなくてすみません。

業者様からのオーバーホール依頼受けていた75はブログに載せないでとのことでしたので
作業報告無しで・・・

基本的に当店でお仕事のご依頼受けた場合は
業者様でも他店のお客様でも気にせずブログに作業報告致しますので
駄目な場合は前もってお申し出お願いします。。。

ピニオンシャフトのベアリングレース、グリグリ加工まで終わってた3台。

こちら83FXE.

ケースをバラして洗浄する前にシリンダーベースのスタッドボルトを取り外しシリンダーデッキ面を面研致しました。
 こちらストローカーの73FX.

S&SのフライホイールってEVO用のピニオンシャフトベアリングを使用する設定なのでしょうか?

ショベル純正のベアリング&ケージ&ワッシャー2枚だとこんな感じでリテーナー取り付ける溝とかなり隙間ができてしまいガタガタになってしまいます・・・

と言うことでワッシャー製作してショベル純正と同じくらいになるように調整致しました。
 これは・・・

73ですね(たぶん・・・)

コンロッドレース内面研磨で仕上げて行きます。
 計測計測。。。

冬はここの加工とても大変です。

しっかりっした温度管理が必要ですね。。。


 こちらは83FXE.

レース内径の歪みが大きい場合はまず手動で慎重に研磨していきます。

旋盤でまわして研磨してるのと何が違うかと言うと・・・

また今度説明致します。
 計測計測。。。

私のブログ、いつも同じような写真ばかりですね・・・。

いい加減見るの飽きちゃいました??
 懲りずに計測計測・・・。
 で、旋盤使って内面研磨でクリアランス調整致します。
 83FXE、ピストンピンブッシュ入れ替えリーマー加工&ホーニング仕上げ等など。
点検。
 83FXE,クランクバランス取りの為各部の重量計測。
 計測。。。
 83FXE,恐らく新車の時のバランス取りの穴だと思うのですが・・・

貫通してます・・・。
バランス取りの前にフライホイールワッシャー交換。

コンロッドのスラスト計測した感じSTDサイズのワッシャーかオーバーサイズ(厚みが)使うか迷いましたが今回はSTDサイズを使用致しました。
 計測したバランスウエイトを取り付けてバランス取りしていきます。

お、この感じで止まればまずは上に開けられた穴を埋めるとこから始めます。

と言うことで先ほどの貫通穴は綺麗に無くなりました。
 スプロケットシャフト側もこの感じで止まったので上部の穴埋めから。

できるだけ穴の少ないバランス取りが・・・

私は好きです。
 こちらスプロケットシャフトのベアリングASSY.

ベアリング&レース、スペーサー等メーカーが組み合わせた出荷時の状態を変えるなといつも書かれていますが・・・

相変わらず精度悪すぎるスペーサーに苦笑したり・・・と言いたいとこですがもう慣れました。

まずはこのスペーサーのバリ取りして軽く面研後にクランクケースに組み付けます。

そうすると当然クリアランスは変わってしまってるので。。。
 仮組して点検。

スペーサーで調整していきます。

こちら73.
 こちら83FXE.ぐるぐる~っと回してみたり・・・

今回珍しくスペーサー交換無しでOK

と言うことは・・・

バリ取りしてなかったらクリアランスはガタガタだったと言うことですね・・・。
 73&83、クランク芯出し。

基本コンロッドのサイドクリアランスがガッタガタなS&S製クランク。

キチンと加工して組めば理想的なサイドクリアランスで仕上げれます。
 83FXE,基本的にエンジンオーバーホールする際はタペットのローラーは皆交換しています。

フロント側IN,EX共にローラーがガタガタでだいぶ危険な状態でした。
 コンロッドのベアリングケージが何かおかしい・・・

1個だけ微妙にローラーの収まりが悪い。

かなり微妙なため危うく見落すとこでしたがこのままだと即焼き付いてしまうかと・・・

いつもこのS&S製のケージ使ってますがこの手の不具合は初めてでした。

83FXEと73は本日腰下全て完了予定でしたが残念ながらここまでで終了。

先に完成してる業者様の75FX,

かなり急ぎで。。。とお願いされて急いでオーバーホール致しましたが完成して連絡してからすでに1週間経過。

何故に何も連絡無く引き取りに来られないのでしょうか・・・

こちらはYサンの75FLH.

ピニオンシャフトのベアリングレース入れ替えのため部品入荷待ちです。

JIMSのレースに入れ替えたら内径アンダーすぎてSTDサイズのベアリングでも内面研磨大変です・・・。


2013年11月21日木曜日

続GMAキャリパーと60FLHの車体整備

このキャリパーサポートは非常に弱くどうも好きになれません。

また、アクスルカラーの幅が薄いとサポート側にすぐ段付き摩耗ができてしまいキャリパーサポートが斜めになってしまいます。

と言うことで出来るだけアクスルカラーの当たり幅を広く致します。
 ホイール側の純正タイプのアクスルカラーも・・・
 製作交換致します。
 続いてキャリパーを点検していきます。

パッド側面と干渉して段付き摩耗ができてしまってます。

このままではパッド交換しても引っ掛かってしまう原因になりそうなので修正しておきます。
キャリパー内部左右ともマシニング加工のバリが残っていることが多いのでピストンに悪影響を与えないよう念の為この部分も修正いておきます。

そんなこんなで作業は完了致しました。
オイル漏れあったシフタ―シャフト部のオイルシールとガスケット交換致しました。
 続いて60年FLH.

ミッションを車体へ載せ・・・と思いいましたがミッションマウントが溶接修正されておりその部分がかなり歪んで高くなってしまってます。

この部分の修正はかなり大変そうです。

切って溶接し直した方が簡単に直せますが・・・
その為には車体バラしてフレーム逆さまにしたりしなければならないので何とか修正頑張ります。
 こういう時は精度の良いヤスリが役立ちます。

さすが日本製。

切れ味最高です。
 溶接接合部分が低くなってしまってるのは仕方ないとして。。。

ミッションプレートを載せてカタカタならないよう左右の穴付近の高さを合わせ何とか修正完了。
 最後はシム調整でプレートの傾き加減をエンジン側と合わせます。

この調整がエンジン側とずれるとプライマリーベルトがエンジン側に寄ったり外側に寄ったり・・・

この場合はいくらミッションの向きをアレコレ調整しても直りません。
 リヤドラムのステーとロッド。

またしても・・・

もしやこの付け方が正しいのかと思ってしまうくらい多くの車両がこのように取り付けられています。
 この付け方ではロッドはかなり斜めになり、更にはフレームと干渉して尚まだ更に外側へ沿ってしまいます・・・。
 ステーを反対に向けると当然こんな感じで。。。
ロッドは無理なくほぼ真っ直ぐになります。

いろんな箇所に負担をかけてまで反対に取り付ける利点が何かあるのでしょうか?

もしあるならゴメンナサイ、私の勉強不足です。

が、わからないのでこちらの取り付け方にしております。
 コレは危険です。

と、ビックリするほどガタガタだったスターハブを修正していきます。

まずはハブ内部、ベアリング面の偏摩耗を点検。

こちらは左右ともにまずまずの状態でした。
 シャフト部(カラー)も点検。
こちらは偏摩耗少し修正致しました。

かなり中途半端なタイミングですが・・・

本日はここまで。

2013年11月19日火曜日

GMAキャリパー

急にブレーキが引きずり出して走れなくなっちゃいました。

と・・・何とも男前な応急処置でかなりの距離を自走して来られたオーナー様。

ブレーキローター焼けまくりでかなり歪んでしまってます。
 アメリカでは何故か人気?なGMAのキャリパー。

良いか悪いかは私にはわかりませんが,
このキャリパーはパッドが減ってくるとこの手のトラブルが多いようです。
 ピストンがひっかかり戻らなくなるのでしょうか?

少々大袈裟かもしれませんがこのキャリパーはパッドが半分くらい減ったら早めにパッド交換することをお勧めします。
・・・。
 本日部品揃いましたので明日作業終わらせてご連絡致します。
やはり右手骨折しててはクランクの芯出しがなかなか難しく作業ストップさせていたショベルのエンジンオーバーホール。

作業再開します。

まずはまとめてカムブッシュ&ピニオンブッシュの交換から。
カムカバー側のクランクケースの合わせ面、歪みが酷かったりメッキの状態が悪すぎる場合は面研が必要なのでこのパイプは一旦抜いておきます。
60FLHのミッションオーバーホールは本日残りの部品入荷して作業完了。

納車準備急ぎます・・・

デジカメのレンズに傷が入ってしまい最近画像悪いのが多くてスミマセン・・・。
去年も今年もかなり多くのミッションオーバーホールしましたが・・・

まだまだ続々と・・・。