2013年8月20日火曜日

MSKさんショベル、エンジン腰下オーバーホール

 S&Sのフライホイールにはフライホイールワッシャーが元々ありません。

で、ほとんどの場合こんな感じでコンロッドとの干渉部、えぐれてしまってます。
 損傷部加工修正してフライホイールワッシャーが取り付けれるようにします。

新品のS&Sクランク組む場合も同じように加工してワッシャー取り付けています。
 リアコンロッドレース・・・

回ってしまってます。

レース交換。。。と思いましたが今回は同じS&S製のコンロッドに交換。
 また写真忘れてしまいましたがコンロッドレース内面研磨で修正後クランクピン、使用するベアリングを測定しクリアランス合わせつつコンロッドレース内面研磨で・・・
 仕上げ確認。
 カムブッシュと
 ピニオンブッシュ交換後ラインリーマー加工&ホーニング。
写真忘れすぎですみません・・・

ピニオン部、ケースレースの内面研磨修正した後、シャフトと使用するベアリング寸法測定。



ピニオンシャフトとギア、カムなど仮組して軽くスムーズに)回るか点検。
クランクケース、エンジンマウント部2か所クラック有りで溶接修正しました。

で・・・ クランク芯出しです。


 芯出し。。。の前にシャフトとフライホイールの直角点検。

左右どちらもしっかりOKでした。
 ピストンリングは予定外でしたがあまりにもリングギャップが広すぎたため交換。

ギャップ調整後リング面研バリ取り修正など。
そんなこんなで腰下は完成です。
 燃焼室の洗浄は結構大変です。。。
 元々このショベルにはリフト量500オーバーの凄いハイカムが組まれてましたが・・・

バルブシール見事に粉砕しています。

バルブガイドも軽く損傷していましたが・・・


バルブスプリングのアッパーカラーがアルミ製のが組まれておりバルブガイドとの干渉ではこちらの方が負けてひどく損傷しています。


そのせいかタペットへの負担も大きかったようで・・・

ローラー交換致しました。
 報告漏れ。

カムベアリングももちろん交換しています。

クランクケースのシリンダーデッキ面。

前後とも歪みが酷く。。。

面研致しました。


そんなこんなで初期慣らし~慣らしテスト走行もオーナー様のツーリング予定にあまりにも時間無さ過ぎで不完全のまま納車。

改めて各部点検調整致しますので・・・

お待ちしております。

2013年8月19日月曜日

MSKさんショベルのミッションオーバーホール。

こんなの見たこと無いです・・・って言うくらいミッションからオイル漏れまくってたMSKさんショベルのミッション。

ここまでバラしても原因わからず・・・。

オーバーホールのご依頼でしたのでまぁ気にせず全バラしていきます。
 次にオーバーホールするショベルのミッションも一緒に洗浄終わらせておきます。
 レース、ブッシュ他交換のためまずケースを温めて・・・
 ケースに付いている部品全て取り外します。

ここから2つ3つ写真撮り忘れて・・・

カウンターシャフトのブッシュ加工後に圧入、メインドライブギアのベアリングレース交換圧入完了。
 メインドライブギアのブッシュ交換

これまた写真無くてすみません。

メインシャフトの寸法からブッシュ内部リーマー加工&ホーニング仕上げ。
メインドライブギア測定とSTDサイズのベアリング測定。
 上の測定値に合わせてレース内径をグリグリで寸法合わせて行きます。
 少しずつ点検しながら慎重に・・・。
 狙った寸法でグリグリ加工完了したら仮組して点検。
 カウンターシャフトが・・・ブッシュに入りません。。。

ほんのわずかですがリーマーでブッシュ内径整えます。

内径広くなり過ぎないよう慎重に。。。
 無理無くガタ無くシャフトが組めるか確認。

OKです。
カウンターギアASSY,スラスト調整。


つづいてラチェットトップ部。

ブッシュ交換。

僅かですが圧入後リーマーで内径整えます。
 こちらもブッシュ交換。
 順番逆でした。。。

このブッシュです。

シャフト(右)も摩耗が酷過ぎたので交換致しました。
完全に作業報告の内容飛びすぎですが・・・

各ギア間でのシフタ―クラッチセンター調整でミッション完成。

2013年8月16日金曜日

K松さんショベル

とりあえず画像のみで現状報告しておきます。

 フロント廻りは一式ショベルのアイアンのナローに交換致しました。
 ガソリンタンクはEVOスポーツスター純正です。

オイルタンクは後で黒にペイント致します。




2013年8月6日火曜日

40EL

8年ぐらい前に製作、エンジン&ミッションオーバーホールした40ELナックル。

委託販売と言うことでご紹介と思いましたが紹介する前にすぐ売れてしまいました。

当時はこういう感じのカスタム製作が多かったです。


ハイマウントなフットボードにスーサイドクラッチは非常に扱い易いです。
 だいぶ怪しいキャブカバー。。。
 前オーナー様の落書き。。。

 今回は委託現状販売なので簡単な車体点検整備のみの予定でしたが・・・

今よりももっと未熟だった頃に組んだナックルのエンジン。

勝手に点検させていただきました。
ナックルと言えばこの部分。

非常に大事ですね。

ロッカーアームシャフトは4本ともJIMS製です。


おぉ・・・

ロッカーアームが刺さってるゴム部分。

こうならないようにと当時かなりいろいろ試行錯誤して加工修正を試みてたはずですが・・・

それでもまぁオイル漏れ、負圧漏れなかったのでまぁヨシとします。
 こんな感じで試行錯誤してたんですね。。。

今ならもう少しマシなやり方してます・・・

バルブ&ガイドは4本ともほぼ無傷でした。

前オーナー様がかなりやんちゃな乗り方される方でしたのでこの辺かなり心配してましたが・・・まずは一安心。

基本ナックルにはバルブシール使用致しません。

それでもオイル下がりの心配はまず無いかと。。。


 カム周辺、オイルポンプなどバラして点検 
 3か所ほどヘリサートでネジ穴修正。
 写真撮り忘れててすみません・・・

オイルポンプバラして点検。

ポンプボディー軽く面研しました。

ギアの回り点検しながら慎重に増し締めしていきます。
この辺はだいたいOKでした。

各部スラストのシム調整のみやり直しました。

カムはアンドリュースの・・・

1番リプレイスっぽいのが組まれています。
 車体整備はまずネックベアリングの点検から
 フロント・・・?

ホイールベアリング部点検。


 ハブ内径も測定修正しオーバーサイズのベアリングに交換致しました。
リム、スポーク点検調整。
 同じくリアもオーバーサイズのベアリングに交換。
 点検調整。
 めちゃ順番おかしいですが。。。

昔組んだナックルのようにこうならないよう改めて修正後組んでいきます。

やはり昔自分が組んだエンジンをバラすといろいろ勉強なります。
 スプロケット交換希望とのことでしたのでついでにオイルシールも交換致しました。

ミッションもまだまだ全然OKな感じです。

ベアリングレースJIMS製、メインシャフトはアンドリュース製。メインドライブギアは・・・メーカー覚えてませんが新品に交換してます。
 昔製作した車両が並ぶと。。。

何か懐かしいです。

このナックルと奥のパンはちょうど同じ頃に製作オーバーホールしてますが・・・

まだまだ絶好調で走り続けてください。

パンの方はそろそろ10年かな?
純正ナックルにS&Sナックル。

どちらも好きです。

40FLは納車後早速1000キロほど走られてるそうですが絶好調とのことで良かったです。