2012年7月16日月曜日

今週はショベル3台

56FLが部品待ちの間に・・・

ショベルのエンジン今週中に3台。

その他。。。

先週ツインカムは無事納車してリフトが空いたのでこちらのEVOも作業開始。
まずはリアホイール&タイヤ交換。

16インチの4.5Jにメッツェラーの160タイヤはEVOソフテイルには太すぎず細すぎず。。。丁度良いかと。


ベルトからチェーンに交換するためプライマリーもバラしていきます。
 本日早朝から80FXWGのクランクケースをバラしていきます。

どんどんバラして。。。
 コンロッドレース内面研磨します。

まずリアから。


フロントはレース内面がかなり両端広く偏摩耗してたので旋盤使わずまずはゆっくり慎重にピンポイントで内面研磨。
写真ではわかりにくいですがレース内部真ん中ら辺の光ってる部分が少しずつ研磨されてる箇所です。

両端ままだまだ広く偏摩耗してるのでラップヘッドと接触してません。。。

こういう場合、慎重に研磨しないとレース内面がどんどん斜めに研磨されてしまったり・・・


フロントはだいぶ時間かかりましたが無事レース内面の偏摩耗は研磨完了したので内面寸法測定しクランクピンの寸法測定し・・・
使用するベアリング選定しその寸法からクリアランス計算して・・・

コンロッドレース内面研磨を最終仕上げします。
で、そんなこんなで3台分完了。
 続いて80年FXWGのスプロケットシャフトベアリングのレースを抜きます。

・・・

ベアリングレースの黒く丸印つけてる部分・・・。
写真ではわかりにくいですが

ベアリングレースにバックリとクラックが・・・

内側からほぼ外側ぎりぎりまでバキッと割れてます・・・

こんなクソ硬いレースが割れるなんて・・・初めてみました。

元々はエンジンオーバーホールでお預かりしてたわけではなかったのですが。。。
今回エンジンバラして良かったですね!!
このまま走ってたら。。。どえらいことになってたかと・・・。



 レースにクラック入る原因はわかりませんが・・・

嫌~な予感しながらレース等取り外します。

レースはカラ回りしてなくレース圧入部周辺の鉄の鋳込みもストーブの上でガンガンに熱くさせてもガタなかったので・・・

とりあえず一安心。
しかしながら左右のケース合わせがガタガタです。。。

クランクケースが激しく歪んでるのかと思いましたが・・・



なんじゃこりゃ・・・???

→の部分。

ケース合わせ面グルリと全体的に無数に散りばめられた鉄の切削カスのような小さな異物が・・・

そのままケース組まれてケース合わせ部分に化石のようにめり込んでます。

その金属片をポリっと取り除くと結構な穴が残ります・・・

ケース製造時の鋳物に異物混入してたのかと思いましたが・・・ケース合わせ面の機械面研された上から押しつぶされてるような感じなので明らかにケース組む時に付いてた金属カスです・・・

このWG,国内物の新車の頃からクランクは一度もバラされたことないグッドコンディションだと思ってましたが・・・どうやら1度クランク開けられてるようです、しかも合わせ面にスクレーパーか何かで無理やり抉じ開けられた痕跡が2か所・・・

いつどのタイミングでケースをバラされたのでしょうか・・・

そしてその散りばめられた金属片、その数なんと約98個

っていちいち数えること無いですが…

何なんですかねコレは・・・

全部ポリポリ除去したら穴だらけになってしまうので・・・

このまま合わせ面を面研磨してガタ無くピタっと左右のケース合うようになったのでヨシとします・・・。
 ケースの左右合わせ加工にだいぶ時間かかりましたが無事完了しケース仮組してピニオンシャフトベアリングのレース内面研磨の準備です。

いつもの専用工具装着。

後ろの2つのケースは先にこの作業完了しています(今日ではないですが。。。
こんな感じでグリグリとレース内面を研磨しつつ左右のセンター出しをする為の工具です。


ここまででだいぶ昼すぎて腹へったのでランチタイム。

午後からこの内面研磨、ベアリング選定まで本日終わらせる予定でしたが来客続きで残念ながら本日はここまで。。。

56FLの部品待ってる間にこっちの80FXWGのエンジンの方が先に完成してしまいそう・・・




で、この3台を今週組みつつその合間合間で埼玉のKさんのショベルリジットも
車体からエンジン下ろしてバラして組む段取りまでして
来週から組み始めますのでKさん、もう少々お待ちください・・・