2012年3月12日月曜日

和柄シルバーアクセサリー 【然】

10日土曜。

この日の仕事は2年ぐらい前に納車したショベルの点検修理。

和歌山からお疲れ様です。

和柄シルバーアクセサリー 【然】さん。
http://www.zen-silver.jp/

このショベルです。
こう見えて。。。恐ろしく速いです。

オーナーさんこれで峠攻めてはります。                                                               
懐かしいステッカー発見。

実はこのステッカー作ったのはもう16年も前。













プライマリーカバーには埼玉の泉総合芸術會こと泉氏のピンスト?レタリング?

和柄つながりで泉さんと然さんも知り合いだったってことで泉氏の了解を得てウチの工場に飾っていたこのプライマリーカバーを然さんにプレゼントいたしました。

【泉総合芸術會】
http://www.pinz.jp/

毎年1回、秋ごろにもしかしたら当店で泉氏のピンストデモ有りかも。




これまた懐かしいHOOLIGAN'Sのステッカー。

チョッパーハゲさんからお祝いに頂いたステッカー。

ハゲさん、今度は綴り間違えないでね。










当店で製作した車両(エンジン、ミッションまでオーバーホールした車両限定)は納車後1年点検なるものをサービスしております。

ほんまなら去年の8月頃でしたが・・・
長い間お待たせしてすみません。

とりあえず気になること、点検修理してほしいことをリストアップしてきてくださいとは言ったものの・・・

この内容を1日で!!!???

とは言え希望の点検を全て無料で行えるわけでは無いのでできる範囲で・・・


エンジン冷めるのを待っている間にまずキャブから点検

(注)通常は何か明らかに不調が無い限りバラしません。。。

オーナーさんからの希望でセッティングの見直しを(現状濃いかもとのこと。)

プラグ見た感じかなりベストな状態かと・・・

オーナーさんも納得の様子で結局バラして組み直しただけ。


フロートレベル点検。オーバーフローギリギリいっぱいでこちらも問題なし。














普段行ってる地元のショップで2次エア吸うてる言われたからと対策品のOリング持参のオーナー様。
点検してもインマニバラしても2次エア吸うてる気配無いような・・・。

でもせっかくなので対策品つけてあげましょう。

もともとこのヘッドとインマニの隙間をスペーサーでカバーして後期用バンドタイプにしてましたがOリングタイプつけるにはこの隙間はかなり痛い。

私的には前期のOリングタイプの方が好きですがそれはあくまでもヘッドとインマニがピッタリ合ってる状態前提。

ってことで隙間を埋めるべく旋盤で前期用スペーサー製作。















完成したスペーサーとオーナーさんの手。

こちらはヘッド側にはめ込む方。












こんな感じでヘッドにはめ込んで・・・

今回は金属パテで圧着。













隙間なくピッタリ。これなら安心して前期用Oリングタイプで大丈夫。














インマニをヘッドに組みつけて中からも段差、、隙間など無いかOリングがグニュっと押し潰されて中にはみ出てないかとか点検。

OKです。












プライマリー部を全てバラして、ミッションなどのオイル漏れ修理。

カバーつける前にプライマリーチェーンのアライメント見直し調整。











プッシュロッド、ロッカーアーム、タペット点検調整と希望されていましたが異常なければさすがにそこまでの点検はしておりません。

今回も何もバラさない予定でしたが私が個人的に確認点検したいことがあったのでカム周辺含めここまでバラす。









3年ぐらい前から実験始めたWPC&モリブデンショット加工。
http://www.ne-jp.com/wpc/

良い効果があるとは思いつつも実走行後にバラして点検してみないとその効果もどれほどのものかわかりません。








ブリーザーバルブ。

傷だらけに見えますがこれは傷ではなくモリブデンのコーティングが部分的に剥がれてるだけ。

ブリーザーホール。

ここは何も加工してませんが先のブリーザーバルブが入ってる部分。

全く持ってエンジン組んだときのまま。何の摩耗後も無し。

今回ここが一番驚いた。








その他何箇所か点検。1番確認したいのはピストン関連部分ですがさすがに何の異常も無い状態のをバラす気にはなれないです。

もともとWPCとモリブデンコートをテストやり始めたのは速く走るためとかそういうのではなく
各部シビアなクリアランスで組んだ時の初期慣らし中の過激なオーバーヒートを防いでベストな状態でアタリを出して調子よく長持ちするエンジンにするという目的でした。

今回の点検で何となくわかったことは・・・

多くのショップサンでもWPCやモリブデンコートをお客さんに勧めているという話聞きますが
これらの加工はあくまでもかなりきちんと組まれたエンジンでないとほとんど意味が無いということ。

加工施したから全てにおいて良いというわけでは無いということ。

その他いろいろ。

何でもまだまだ日々勉強ですねぇ・・・


その他アレコレできる範囲で点検終わらせました。


こちら同じ日に届いたショベルの腰上。

業者さまからのリビルトのご依頼です。

今まで業者さんからの修理依頼もよくありましたが基本全てお断りしていました。

が・・・

これからはこういう仕事も受けていこうかどうしようか検討中。

今回のはいつもウチがお世話になってる業者さまからの依頼(2回目)なので快くお受けしています。

とは言えかなり時間的に全く余裕無いのでこちらもショベル点検修理後にリビルト終わらせてから帰ろう思いましたが・・・力尽きて断念。